あの日は、確か朝礼で通告を受けた次の日。祝日で出勤していて、ばかみたいに晴れて気持ちのいい日で、それなのに天気がいいことが悲しくて、そしてそれを悲しいと思ってしまうことが、殊更にわたしを悲しくさせた。やりきれなくて、怒りの矛先をどこにも そして誰にも向けられなくて、泣くのは悔しいし、自分の感情を持て余していた。それでも仕事はしないといけないし、もうどうしようもなかった。誰かに話して、かわいそうにと言ってほしかった気もするし、何も言ってほしくなかった気もする。急にすべてのことに嫌気がさした気もしたし、逆境に立ち向かってすべてを勝ち取ってやろうとも思った。良くも悪くも開放的で、時に苦しくなるほどの自由があふれていた国から、せせこましくて神経質で右向け右の小箱の国の首都へ。もう丸4年も経っているのに、いつまでもあの日々が輝いてまぶしくて、苦しい。
夏から急激に悪化した体調に振り回されて、身内にも 他人にも優しくできない。
出口は、どこにあるのだろう。