どうしようもなく

一時半
勝手に切れる携帯の電源と共におちてしまえば


ゆううつを白紙に戻して12秒
あたまの中に響く歌声


ぜいたくな祈りをささぐ
玄関で笑うあなたを永遠にする


いとしげにのびるその手をつかまえて
わたしの髪ごとはくせいにしよう


外は雪 後ろ手に鍵 十年の信用
きみをとじこめるなら今


「若いってすばらしいよね。猛吹雪セーラーひとつで駆け抜けるのよ?」