ヘンな夢を見た。少し前にすきだった人が出てきて、わたしは説教をされている。とても筋が通っていて、私は必死に反論をするけれど、それは全て意味を持たない。だってもう過去のものだ。そのひとはもう半年以上も前の話だ。結局最後に顔を合わせたのは年末だったと思う。夢の中の舞台はどこかのマンションの一室で、引っ越してきたのか、引っ越していくのか、あるのはダンボールとコタツだけ。それを囲む四人。わたし、そのひと、まみちゃんと、思い出せないけど、男の人。なぜ、すきだといったのに何もしなかったのか、というようなことをわたしは黙って聞いている。暑いのか、寒いのかもわからないその一室で、顔が隠れるくらいまで布団を引き上げてわたしはいう。すかれることがなくてふりむいてもらえないとわかっているのに、努力なんて出来ないと。顔を見るのがいやだったのか、見られるのがいやだったのか。
だいたいにして、心のそこからすきで長い間付き合っていたけど別れてしまった恋人というのがいないわたしには、いたたまれなくて早くその時間が過ぎてしまえばいいとばかり考えていた。なんでいきなり、わたしの前に姿を現したのだろう。みんな、東京は狭いというから、そのうち会う可能性があるのかもね。
来週から東京に住むことになります。