ひいばあちゃんの50回忌。そしてわたしの23回目の誕生日。
この一年で5つは老けたなあと思う。年相応な大人になるのを通り越して、じじいに近づいている。欲がうすくて、じぶんを小さくして、最低限のことだけを最大に受け止める。よしもとばななの世界にまた一つ近づいている。わたしのなりたいものはなんだろう。目指しているものはあるんだろうか。見つめているものが極端に遠くて夢みたいで、いつも途中で棄権してしまっていた。でも、いつもより一時間早く切り上げて帰った家では、最後で最大のプレゼントが届いていて、わたしの人生の目標が やっとみえた。ずっと、霞みがかっていて、言葉にできなかったことを、彼女は言葉という形にして、わたしに提案してみせてくれた。疲れた頭にはあまりにも素直に脳みそに直撃してしまって、涙が出てきた。わたしたちは、こうあるべきだったんだ。長い長い時間がかかったけれど、大きなものはなにも失わないで、しかも一番いい答えをみつけることができて、なんていい一日だったんだろう。未来への重たすぎない目標もできたことだし、明日は金曜日だし、またがんばらなくちゃ。