休みがほしい と思う。けれどじっとしているのは苦手だから、きっと退屈だとも思う。でも時間はあった方がいい。
新宿までいつもと違う道を歩く。サザンテラスの木々は あおや水色や白い電球に彩られていて、目がくらむほどだった。焦点が合わなくなりかけた時、かおりに見せてあげたいと思った。最近思い出すことのなかった彼女の存在は、わたしの中でだんだんと和らいでいき、神様の地位から地上に落ち着いたという感じ。でも、歩いていくには限りなく遠い地上の果てに。