不自由なものがすきだと思う。それは文字のごとく、自由ではないことで、俗にいう完璧でないもの。例えばまっさらな画用紙を渡されても、わたしは何かを描こうと思えないで手が止まってしまう。裏紙とか切れ端とか、教科書の隙間にこそ心躍る。あとは、メーター単位で買った布よりも、端切れでもらった布とか、束で安売りされた革の方に創造意欲がわく。あまのじゃくと言えばそうだし、想像力が足りないというのもそうかもしれないけれど、これしかないというところで足掻くのは、悪くない。わたしにとても合っているスタイルだと思う。